生地用語

アルパカ

南米ペルーに生息する、リャマの一種である動物の獣毛。ヴィキューナに次ぐ高級糸とされる。経糸に綿糸、緯糸にアルパカ糸を使った織物は、最高級の裏地としても使われています。

 

アンゴラ

アンゴラには兎と山羊の2種類がありますが、通常「アンゴラ」として扱われているのは兎のほうで、山羊のほうは「モヘア」として取引されています。アンゴラは、軽く肌触りが柔らかで保温性に優れておりコート地としてよく使われています。

 

ウインドウペーン

大きな縦長の格子柄が窓枠に似てるためこの名がつきました。カントリージャケットなどでよく見られる柄。

 

オルタネイトストライプ

2種類(もしくは2色)の異なった縞が交互に配されているストライプのこと。

 

カシミヤ

インド北部のカシミール地方原産のカシミヤ山羊の毛になります。その毛は軽くしなやかで柔らかく、また光沢にも優れ、保温・保湿力に優れています。1頭から僅かな量しか取れないため高価な原料として取引されています。

 

ガンクラブチェック

2色の格子を組み合わせたもので、狩猟クラブがこの柄を制服に採用したことからその名がつけられました。

 

キャバルリーツイル 

深い綾織の畝が急角度で入った生地で、耐久性にすぐれています。元々は騎兵(キャバルリー)のパンツとして用いられたことからその名が付きました。

 

グレンチェック

二重の格子を組み合わせさらに格子を組み合わせたもの。14世紀ごろスコットランドのアーカートという谷間(グレン)で初めて織られた柄です。英国王エドワード7世が好んで着用したことからプリンス・オブ・ウェールズ・チェックとも言われます。

 

シェパードチェック

一見、千鳥格子と間違いやすいですが日本でいう小弁慶になります。千鳥格子(ハウンドトゥース)と違って牙(トゥース)がないのが特徴。スコットランドの牧羊者(シェパード)が着用していたためその名がついたといわれています。

 

シャークスキン

その名の通り鮫の皮に似ていることからこの名がついています。濃淡もしくは違う色の糸を交互に織ったものになります。

 

シャドウストライプ

糸の方向を変えることによって、光の当たり方もしくは見る方向によって縞柄が浮き出る柄のこと。同じ織り方でシャドウチェックなどもあります。

 

チョークストライプ

生地に洋裁用チョークで描いたようなストライプ。クラシックな柄の一つです。

 

ツイード

スコットランドなどを主産地とする手織りのざっくりとした厚手の紡毛織物の総称。有名なものではハリス・ツイードや色ネップが特徴のドニゴール・ツイードなどがあります。また近年はスコットランド産に限らず機械織りのものや細い糸を使ったものでもツイードと呼ばれます。

 

ハウンズトゥース

犬の牙のような形をしたチェックのため、猟犬(ハウンズ)の牙(トゥース)の意を持っています。日本では千鳥格子と呼ばれています。

 

バーズアイ

鳥の目を思わせる模様が全面に入った織り柄です。遠目では落ち着いた雰囲気になります。

 

ピンストライプ

ピンを打ったように途切れて入っている細いストライプ。

 

へリンボーン

開きにした魚の骨に似ていることからヘリング(ニシン)ボーン(骨)の呼び名がつきました。日本では杉の葉に見立てて杉綾模様と呼ばれます。

 

ペンシルストライプ 

鉛筆で書いたような太さのストライプでオーソドックスなストライプの一つ。

 

モヘア

アンゴラ山羊からとれた毛になります。絹に劣らない光沢をもちながら非常に軽く、ハリ、コシがあり、優れた吸湿性によって高温多湿の日本では夏服地としての快適性が評価をされており、人気を得ています。なおキッド・モヘアは仔山羊からとれた毛のことでさらに細い繊維になっており高級品とされています。