あるお客様のオーダー 其の壱
生地は、ダイドーの濃紺の生地を選択。三つ揃のスーツを仮縫付で作らせていただきました。細身のスーツがご希望ということでスリムスーツにてお仕立て。裏地は、エンジのペイズリー柄にて。また、ボタンホールの色も、ライトグレーを選んでいただきました。裏地やボタンホールにこだわるだけでも印象がかなり変わります。パンツもヒザ下ストレート気味の細身スタイルです。
あるお客様のオーダー 其の弐
こちらは伊トレーニョのヘリンボーン柄ツイードでお仕立ていただいたカントリージャケットです。
目付は340gとハリスツイードなどのように肉厚のものではなく薄手でしなやかな生地。
ラペルはタブ付、腰ポケットはフラップ付のプリーツパッチポケットです。さらに写真のようにマチもつけています。
釦も皮釦で存在感あり。バックスタイルは背バンド付ノーフォーク仕様になっています。
さらに同じ生地でハンチング帽もオーダーしていただきました。
(当店ではハンチングのオーダーも承っています)
あるお客様のオーダー 其の参
こちらは、英サヴィル・クリフォード社が、自然環境を守るということを念頭に置き製作した、ピュアエコロジカルブリティッシュウール(毛刈り後に分けられたそのままのホワイトウールとブラックウールを、染料をまったく使用せずブレンドして織られています)でお仕立ていただいたダブルのコートです。ウエストベルトとあざやかなカラークロスがアクセントになっています。
あるお客様のオーダー 其の四
こちらは新合繊の生地でお仕立ていただいたモッズスーツです。あざやかな発色と光沢が目を引きます。さらに新合繊は耐久性と皺に強いという特性もありステージ衣装などに最適です。
あるお客様のオーダー 其の五
こちらはレディースオーダーでのお客様です。営業の方とのことなのであまり奇抜なスタイルはできませんが、各所に一味違ったデザインでオーダーしていただきました。生地は、Super100'sでピンクのストライプが入ったグレーの生地。衿はセミピークで、腰ポケットにはレディーススーツでは珍しいチェンジポケット付き。釦は水牛釦。裏地は、生地のストライプのピンクに合わせて同系色のピンク柄を選択されました。
あるお客様のオーダー 其の六
こちらは、ゼニアのウール・リネン・シルク三者混の生地でお仕立ていただいたジャケットです。ブルーに鮮やかな白のストライプが入った夏らしい生地ですね。スタイルはナポリクラシコスタイルを選んでいただきました。袖付けは通称雨ふり袖のマニカ・カミ―チャ仕様。裏仕立は、広見返しにて。裏地は、これまた鮮やかな水色に白のストライプの生地をお選びいただきました。釦は、本七宝の高級釦。
あるお客様のオーダー 其の七
こちらは、シャツ生地を使ってお仕立ていただいた単衣仕立のジャケットです。裏地・袖裏をまったく使用せず、脇・背などすべて袋縫い処理で完全な一枚感覚の仕立になっています。白地に紫の千鳥格子が入ったゲッツナー社製(オーストリア)のシャツ生地です。釦は爽やかな白蝶貝を選んでいただきました。
あるお客様のオーダー 其の八
伊アリストンのシルクウールの生地にてオーダー。光沢のあるストライプが目を引く生地です。前カットが特徴的なシングルとダブルの折衷のようなスタイルです。衿はピーク衿、袖はロープドショルダーにて。かなり細身に仕上がっています。袖はエレガントなフレアタイプ。釦はアリストンの刻印入り本水牛釦です。
あるお客様のオーダー 其の九
タリア・デルフィノのグリーンのソフトホームスパンの生地で3ピーススーツをお仕立て。上衣は、ピーク襟1つボタンの細身スタイルですが、ベストはなんとダブル8つ釦4つ掛けという特別仕立て。皮釦が重厚な生地を引き立てています。